ノキア、Brooklyn 5G SummitにてNIと共同で10 Gbpsの通信速度を実証

April 09, 2015

  • ノキアネットワークスとNYU WIRELESSの共同主催による第2回「Brooklyn 5G Summit」に世界中のモバイル業界の研究開発リーダーが一堂に集結
  • ミリ波帯での10 Gbps通信速度の実証を受け、6 GHzを超える高周波数帯の活用とチャネルモデリングの議論が活発に

ノキアのネットワークス事業部門(以下、ノキアネットワークス)はナショナルインスツルメンツ(以下、NI)と共同で、ノキアネットワークスとニューヨーク大学科学技術専門校のNYU WIRELESS研究センター主催の「Brooklyn 5G Summit」にて、73 GHz(ミリ波帯)におけるピークレート10 Gbpsのデモを実施します。このデモは、5Gネットワークの実現へ向けた注目すべきイベントです。昨年に続き2回目となる同サミットは、ニューヨークのブルックリンで4月8日~10日に開催されます。

この招待者限定サミットでは、世界各国の産学官の無線・モバイル分野の研究開発リーダーが5G無線技術の未来について話し合います。今回の主要トピックは、6 GHzを超える高周波数帯の活用、当該帯域のチャネルモデリングの進展、5G向けMassive MIMOシステムです。新たな周波数帯の活用は将来の5Gネットワークにおける重要な構成要素の1つであり、「実質ゼロ」の遅延を実現することで、タクタイルインターネット、コネクテッドカー、拡張現実等のアプリケーションに対応します。10 Gbpsのピークレートのデモは、今後期待される高周波数帯の利用へ向けた進歩を示すものです。

5Gでは、どのようなユースケースにおいても共通して人とモノが重要であるとされています。ユースケースは大きく以下の3つに分類されます。ギガバイト単位の帯域幅をオンデマンドで実現する「高速ブロードバンド」、遠隔ロボット操作を可能とする目から手への同期化フィードバックを提供する「クリティカル・マシン・タイプ・コミュニケーション」、何十億台ものセンサーや機器を接続する「大規模マシン・タイプ・コミュニケーション」です。

10 Gbpsデモの概要

  • この超高速ブロードバンドが実現すれば、ユーザはどこにいても、必要な機能をフル活用するのに十分なキャパシティを確保できます。この際、速度が落ちたり接続が切れたりすることはなく、同時接続ユーザ数の影響を受けることもありません。
    • 例えば、端末にHD動画を1本ダウンロードするのに、数分もかからず数秒で済むようになります。また、ビデオチャットの臨場感が高まり、ユーザは画面の向こうにいる相手と直接話しているように感じることができます。
    • フルHDピクセル数の16倍に相当する、8K品質の3D映画を表示できるようになります。
  • デモで使用される10 Gbpsのシステムは、Null Cyclic Prefix Single Carrier変調と100マイクロ秒のフレームサイズを採用した2x2 MIMOにより、低遅延と高ピーク速度を実現します。

ピーク速度10 Gbpsは、5G要件を満たすための1要素です。ノキアネットワークスはこの他にも、5Gの重要な要素となる、以下の2つのデモを実施します。

  • 新たな周波数帯における高帯域幅のシステム
  • Massive MIMOとビームステアリングを実現する、多数のアンテナ素子を使用したフェーズドアレイ技術のデモ
    • 現在のモバイル周波数帯で最高の3.5 GHz周波数帯で、Nokia Flexi Base Stationを送信機として三菱電機社製3.5 GHz 2Dアクティブアンテナに接続するビームフォーミングのデモを実施します。

ノキアネットワークスのリサーチ&テクノロジー担当バイスプレジデントであるラウリ・オクサネン(Lauri Oksanen)は次のように述べています。「ノキアでは、ネットワークに接続される世界における人間の可能性を広げる取り組みを行っています。10 Gbpsのモバイルネットワーク速度と超低遅延は、高速モバイルブロードバンドや将来のProgrammable World(プログラム可能な世界)での新しいアプリケーションの原動力となります。今回、NIとの取り組みを紹介できることを大変嬉しく思います。この成果はBrooklyn 5G Summitの共同主催と合わせて、5Gにおけるリーダーを目指すノキアの先進的な取り組みを明確に示すものです。」

NIの社長兼CEOであるジェームス・トルシャード(James Truchard)博士は次のように述べています。
「5Gの発展を牽引するノキアのような企業と協業できて大変光栄です。NIのLabVIEW及びPXIを基盤とするソフトウェア定義プラットフォームは、ミリ波周波数帯域での10 Gbpsデータ転送実現等、最先端技術の研究やプロトタイプの作成に最適です。」

ノキアネットワークスとNIはともに、NYU Wirelessの業界スポンサーです。

IEEE Communications Societyとのパートナーシップにより、このイベントのライブストリーミングと録画が行われる予定です。IEEEのメンバーは、ライブストリーミングでこちらのリンクから無料で視聴できます。メディア関係者でライブストリーミングに関心をお持ちの方は、 本社広報担当者  までお問い合わせください。

Did you know?

  • 5Gでは、最大1万倍のキャパシティ増加と、10~20 Gbit/秒のピークデータ転送速度が実現します。また、ネットワーク高負荷時やセルエッジ到達時でも、100 Mbit/秒を達成可能です。
  • 5Gは、IT業界、自動車、エンターテインメント、農業、ロボットに及ぶ、様々な業界の発展を実現するプラットフォームとなります。
  • 5Gの実現には、新たなユースケースの要件に応えていくため、無線技術のみならずネットワークアーキテクチャ全体の変革が必要です。

NYU WIRELESSについて

NYU WIRELESSは様々な分野を対象に、独自のスキルを身につけられる今までにない新しい学術研究センターです。ニューヨーク大学ブルックリンキャンパスにあるエンジニアリング科を中心とするニューヨーク大学の教育関係者が集まる同センターは、世界水準の研究環境を提供しています。この環境で、広範なアプリケーションや巨大市場に導入可能な次世代の無線デバイス等の基礎となる理論や技術が研究されています。同センターはニューヨーク大学科学技術専門校、同大学医学部、クーラント数理科学研究所の力を結集し、豊富な専門知識と卓越した能力により、新たな無線回路やシステムの他、無線業界から新たな医療ソリューションを生み出しています。詳細については、http://nyuwireless.comをご覧ください。

ナショナルインスツルメンツ社について

1976年の設立以来、NI社は生産性の向上とイノベーションの促進を実現する強力で柔軟な技術ソリューションにより、世界で最も難しいとされる数々の技術課題を解決してきました。医療から自動車、家電、そして素粒子物理学まで、様々な業界の顧客が同社の統合ハードウェア/ソフトウェアプラットフォームを利用し、より良い世界の実現に取り組んでいます。

ノキアについて

ノキアは、数十億台もの機器がつながる世界で、重要な技術への投資を行っています。3つの分野を事業の柱としており、Networks事業部(ノキアネットワークス)では、ネットワーク インフラストラクチャのソフトウェア、ハードウェア、サービスを取り扱い、HERE事業部ではロケーション インテリジェンス事業を担当、Technologies事業部では、先進技術の開発とライセンス供与を推進しています。これらの事業部では全て、それぞれの分野をリードする存在となっています。
モバイルブロードバンドの分野で世界のスペシャリストであるノキアは、ノキアネットワークスを通じ、史上初のGSM通話から、初のLTE通話まで、モバイル技術の各世代で常に最先端のテクノロジーを展開しています。当社の専門家によるグローバルチームは、顧客が自社のネットワークで必要とする新機能を開発しています。ノキアが提供するのは、世界で最も効率的なモバイルネットワークと、ネットワークの価値を最大限に引き出すインテリジェンス、そして、これら全てをシームレスに連携させるサービスです。詳細については、http://networks.nokia.com/及びhttp://company.nokia.comをご覧ください。

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