「5G」に向けた日本の取り組みを強力にサポート ――Experience Dayで明らかになったノキアのビジョンと技術動向

Date: 
20 November 2015
Location: 
日本

ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(以下、ノキアネットワークス)はプライベートイベント「Experience Day 2015」を開催し、報道関係者向けに記者説明会を実施しました。説明会では、2015年7月に同社の代表取締役社長に就任したジェイ・ウォン、ノキア本社の無線パフォーマンス特別研究員 ハリー・ホルマ、同社シニア・テクノロジー・エキスパートの野地真樹の3人が登壇し、ノキアネットワークスの国内戦略や最新技術の動向について説明しました。

デモレポート

展示・デモンストレーションコーナーでは、ノキアのテクノロジービジョンを実現していく、最新のモバイルブロードバンド技術の数々をご紹介しました。

 

ノキアは日本が5Gへと進むための架け橋に

冒頭、ジェイ・ウォンは、まずノキアの歴史をひも解きました。「ノキアは今年、150周年を迎えました。1865年にフィンランドで紙の製造を始め、その後はゴムやタイヤ、化学製品、電子部品などに重点を移し、最近20年は携帯電話の分野で力を持っていました。ノキアの150年にわたる歴史では、常に人間の可能性を広げることをビジョンにしてきました。これからも人間の可能性を広げ、より豊かな生活を送るための技術開発に注力することをミッションとしてビジネスに取り組んでいきたいと考えています」。

 

ついで、ノキアの事業部門について説明がありました。ノキアには、デジタルマッピング技術を提供するHERE、知的財産ビジネスを展開するTechnology、モバイルネットワークのNetworksの3つの事業部門があります。ウォンは、「HEREが提供する地図の技術は、自動運転車の実現に力になります。Technologyでは、タブレット端末『Nokia N1』、360度のバーチャルリアリティコンテンツを撮影できる『Nokia OZO』といった製品を世に送り出しています。数年後には映画会社がOZOで撮影することもあるのではないでしょうか」と、将来への展望を語ります。

主力の事業であるNetworksでは、アルカテル・ルーセントの買収がノキアのビジネスに力になると説明します。「アルカテル・ルーセントも145年の歴史を持つ会社です。光通信の技術も保有していますし、北米で確固たる地位を築いています。ノキアとアルカテル・ルーセントが一緒になることで、ポートフォリオやマーケットを補完し合いながら、業界を牽引していくことができると考えています」(ウォン)。

日本市場に向けての強いメッセージもありました。それが、「ノキアは能力を総動員して、日本が5Gに移行するための架け橋になります」というものです。ウォンはまず、国内の無線アクセス市場でノキアネットワークスがシェアトップであること、大手3事業者様の主要なサプライヤーになっていることなどを挙げ、ノキアネットワークスの立ち位置を説明しました。

「KDDI様とはほとんどのCDMAのネットワークをサポートしているなど、長い期間にわたり強力な関係を保っています。将来に向けても、ネットワークの仮想化の実験を共同で実施しているほか、コアのリアルネットワークについても議論を行っています。NTTドコモ様とはLTEサービスの当初から関わりがあります。2020年の商用化を目指す5Gでは、70GHz帯の実験を共同で行っているほか、6GHz以下の帯域での共同開発も行います。ソフトバンク様に対しては3GのW-CDMAのサプライヤーであるだけでなく、LTEのサプライヤーの1社でもあります。9月には、3CC CA(3波のキャリアアグリゲーション)の試験も共同で行いました」(ウォン)。大手3事業者とは、これまでのサプライヤーとしての関係があるだけでなく、将来へ向けての技術開発のパートナーであることを強くアピールしました。

その上でウォンは「川崎にR&Dセンターを設け、旧パナソニックの無線ネットワーク部門の社員も含む300人規模の開発環境を整えました。これは日本のマーケットに真剣に取り組むことの表れです。日本の通信事業者様に向けた技術開発を行うだけでなく、グローバルのスケールを日本に持ち込むこともノキアネットワークスの役目だと考えています。A地点からB地点に向かうために橋を渡るには、少し勇気が必要かもしれません。日本が4Gから5Gに向かう橋を渡るために、ノキアネットワークスはその架け橋になります」と、日本の通信業界への貢献の意気込みを表明しました。

 

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